ATCエイジレスセンター介護ロボット相談窓口
介護ロボットを上手に活用するためには、事前準備と導入後の評価・改善などをしっかりと行い、施設に合った活用法を定着させることが重要です。介護ロボット相談窓口では、展示や試用貸出による機器選定のサポートのほか、アドバイザーによる事前計画や導入後の活用についてのサポートも行っています。介護ロボットを使って業務改善を図りたいとお考えの皆さま、ぜひ当相談窓口をご利用ください。
介護ロボットを上手に活用するためには、課題の整理・分析など事前計画が重要です。また、導入後はPDCAサイクルによる改善を続けることで、より良い効果が得られます。
■ CASE-1
女性スタッフが多く、体格が大きい利用者の移乗と排泄介助に苦労している。スタッフの腰痛や怪我の予防、身体的負担の軽減のため移乗支援機器の導入を検討したい。
支援内容 | 課題の整理やどのような場面で介護ロボットを使用するのかなど、導入に向けての手順について助言。展示してある移乗支援機器を紹介し、装着型と非装着型を試用貸出。 |
---|---|
結果 | 装着型は2種類を試用し、それぞれに一定の効果を感じたが、現場で使うには機器の大きさや重さも十分考慮しなければならないことがわかった。 非装着型は、施設の環境や利用者の状態から、対象となる利用者がほとんどおらず、自施設での活用は難しいということが分かった。 |
施設の方の声 | 装着型は、手間をかけずに脱着ができ、使いやすいことが、現場で継続して使用するためには重要であることがわかった。腰痛予防にもつながりそうに感じた。 介護ロボットを使用することで、職員の負担軽減につながることを実感できた。 |
■ CASE-2
尿漏れしやすくトイレ誘導のタイミングが難しい利用者のケアに負担がかかっている。
介護ロボットを使って、排尿のパターンを知ることで負担軽減を図りたい。
支援内容 | 実際に試してみたいという要望だったため、先ずは排泄支援機器(排泄予測)を試用貸出。 |
---|---|
結果 | 尿のたまり具合を目視でき、おむつ交換やトイレ誘導を適切に行うことができた。ケアの負担軽減と利用者の自立支援にも繋がった。 |
施設の方の声 | 導入を検討してみたいと思っているが、適切な機器選定ができるよう他の介護ロボットも試してみたい。 |
吹田市内にあるサービス付き高齢者向け住宅が2021年1月に竣工した。さまざまな生活支援サービスで日常生活をきめ細かくサポートするにあたり、ICTシステム導入の必要に迫られた。その中で、見守りセンサーを導入することが、入居者のみならず介護スタッフにとっても多くのメリットがあると考えた。施設の課題・現状を踏まえた機器選定、導入までの経緯を紹介する。
■ 概要
• 種類:サービス付き高齢者向け住宅
• 場所:吹田市内
• 導入した機器:見守りセンサー
■ 課題抽出〜機器選定、導入までの経緯
課題・現状 | グループ内の施設で導入している見守りセンサーを採用予定だったが、製造中止となっていたため、他の機器を探す必要があった。運営開始時のスタッフは従来型の見回りに慣れていたため、機器導入に対する抵抗感が少なからずあった。 |
---|---|
課題の整理 | 導入効果を最大限引き出すには、スタッフが機器を使いこなせることが重要と考え、使いやすくスタンダードなものから選定するようにした。また、スタッフと話し合いを行い、機器選定の優先順位を検討することとした。 |
導入までの活動 |
スタッフとの話し合いを重ね、機器選定のポイントを以下の4つに決定した。
|
導入のポイント |
|
導入後の効果 |
|
ATCエイジレスセンター介護ロボット相談窓口